住宅ローンの基本的な知識

金融機関

どの金融機関を選択するかについてはお客様しだいですが、一般に言われているおススメ傾向は次の通りです。

 

■一般的なお客様→地銀、信用金庫

■個人事業主などの組織に属さないで生計を立てている方→信用金庫

■大手企業のお勤め、公務員→都市銀行

■勤務年数が短い、自己資金が少ない方→フラット35、ろうきん

金融知識が十分にあり、自分で手続きができる方→ネット銀行

 

迷ったら、地銀、信用金庫を選択してください。各地域に支店がありますし、返済計画の見直しなど何かと相談にのってもらえます。






金利の選択

1. 固定型金利

返済期間中、金利はずっと変わりません。返済計画の見通しが明確です。

 

長所

低金利の時に借りれば、将来、金利が上がっても利息負担は変わらない。

短所

返済が始まった後に金利が低下すると、利息負担が割高になる。

2. 変動型金利

経済情勢に対応して金利が変わります。金利の動向によって返済完了まで利息額が変動します。

 

長所

固定型金利よりも金利の利率が低いことが多い。

短所

金利が上ることで利息額が増える。返済初期の元金が多い時は利息負担がきつくなる。

3. 固定期間選択型金利

5~20年くらいの一定期間を固定型金利で返済し、その後、固定型金利か変動型金利か再度選択する方法です。

 

長所

固定期間が終了した後、状況に応じて固定型金利か変動型金利かを選択できる。

短所

金利を固定する期間を判断することが極めて難しい。固定期間が長い程、金利が一般的に高くなる。

4. フラット35

フラット35は、住宅金融支援機構が銀行などの金融機関の住宅ローン債権を買い取り、証券化する仕組みを前提とした住宅ローンです。フラット35は、ほとんどの民間金融機関で申し込むことができます。

 

特徴

■最長35年の固定金利(金利は毎月見直されています。)

■保証料が不要

■繰り上げ返済時の手数料が不要

■買い付けをする住宅に対する技術的条件の要求

住宅ローンの返済

ローンの返済は、月々の定額の返済が基本になります(元利均等返済)。さらに、ボーナス月には増額の返済ができます。融資の審査の際に申し出ると可能になるケースがほとんどです。

 

長所

ボーナス月に多く返済することで、毎月の返済額を減らせる。毎月の返済+ボーナス月の返済を組み合わせることで、ローンの期間を短縮できる。

短所

企業の経営状況、世間の経済状況によって、ボーナスの額やボーナス自体の支払いの有無が左右される。

住宅ローンの見直し

住宅ローンを利用すると、多額のお金を長い年数をかけて返済することになります。近年は、返済のしやすさを考えて35年ローンといった長い期間のローンを組むこともごく普通です。

しかしながら、長い年月の間では社会状況、生活状況、借主の事情が当然変わってきます。環境の条件が変わっても、ローンの条件は全く変わらないのも、問題が生じる可能性があります。

したがって、数年に一度は住宅ローンの条件を見直した方がよいケースがあります。もし、金利の見直しをして返済総額が大きく減るようでしたら、借り換えも視野に入れるとよいかもしれません。